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定年後も活躍しているナースが増えている
看護師はいつまで働ける?
年金の支給開始が65歳に引き上げられたことや少子高齢化の影響などで定年後も看護師として働くプラチナナースが増えています。プラチナナース向けの求人はたくさんあるので、働く意欲のある人は定年を理由に諦めるのでなく、自分の経験を活かせる職場を探すと良いでしょう。
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熟練した看護スキルを活かせる職場は?
定年退職した病院
新しい職場に再就職するとなると、仕事を一から覚えなければならないので大変です。ですが、定年するまで働いていた病院にそのまま再就職すると、新しいことを覚えることはほとんどなく体調や体力面を考慮し他部署に配属してくれるので、無理なく働くことができます。
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プラチナナースとして働く
求人の探し方
一般的なのはハローワークを利用した求人探しですが、プラチナナースの求人は現役世代の求人よりも少ないためすぐに見つかるとは限りません。ですが、看護師専門の転職サイトを利用すれば選択肢の幅が広がるため希望に合う求人を効率良く見つけることができます。
定年退職した病院
体力的に現役世代と同じ働き方はできないのでプラチナナースはパートや嘱託職員として雇用されるケースが多いです。特に慣れ親しんだ職場にそのまま再就職する場合は覚えることが少ないので精神的に楽になります。
メリットとデメリット
これまで働いてきた病院にプラチナナースとして再就職するメリットは、新しいことを覚える必要がほとんどないことや年齢を考慮し負担の少ない楽な部署に配属してもらえる、パートなど雇用形態が変わり時短で働けることです。自分の体調や体力、精神面などを考えながら無理なく働くことができるので高齢でも看護師として活躍できます。
ですが、非常勤勤務になることで給料は激減します。仕事内容も変わるため、場合によっては新卒と同じくらいの給料まで下がる可能性もあります。また、年齢的にいつまで働けるかわからない、ということもあり契約は基本的に1年ごとの更新です。年度ごとに面談をして契約を更新するかどうかを決めます。働きたいと望んでも、今年度で契約が解消される可能性もあるのです。
さらに、負担が少ない楽な職場に配属されてもこれまで経験したことがない分野の場合、新しく一から仕事を覚えなければなりません。若い頃のようにすぐに覚えられるとは限らないため、かえって大変だと感じてしまうこともあります。
嘱託職員として同じ職場に再就職したAさん
同じ病院に35年間勤めていたAさんは、定年を迎えてセカンドキャリアを考えた時に看護師としてもう少し働きたいという意欲が強かったため嘱託職員としてこれまで勤めていた病院に再就職しました。体力のことを考えて勤務時間を短くしましたが、これまでと同じような仕事を継続することができたので毎日楽しく働いているそうです。Aさんは看護師免許を取得した頃は定年したら退職するのが当たり前だと思っていたので、これほど長く看護師が続けられることになるとは思っていませんでした。体力の衰えも感じているのでいつまで続けられるのか不安はありますが、自分の持っている知識と技術が求められているうちは健康面をケアしながら頑張っていきたいと考えています。
輝かしいキャリアを活用して働くBさん
師長も経験したBさんはこれまでのキャリアを活かして定年後は品質管理課に再就職しました。現役の時から関わっていた部署で、認定看護管理者など必要なスキルを事前に取得していたのでスムーズに再就職することができたそうです。ただし、資格を取得するためとは言え、毎日往復6時間かけてサードレベルを受講しなければならなかったので仕事との両立は厳しく挫けそうになった時もありました。ですが、厳しくてもその時にしっかりとキャリアを積んでいたおかげで余裕を持ってセカンドキャリアを歩むことができています。