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定年後も活躍しているナースが増えている
看護師はいつまで働ける?
年金の支給開始が65歳に引き上げられたことや少子高齢化の影響などで定年後も看護師として働くプラチナナースが増えています。プラチナナース向けの求人はたくさんあるので、働く意欲のある人は定年を理由に諦めるのでなく、自分の経験を活かせる職場を探すと良いでしょう。
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熟練した看護スキルを活かせる職場は?
定年退職した病院
新しい職場に再就職するとなると、仕事を一から覚えなければならないので大変です。ですが、定年するまで働いていた病院にそのまま再就職すると、新しいことを覚えることはほとんどなく体調や体力面を考慮し他部署に配属してくれるので、無理なく働くことができます。
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プラチナナースとして働く
求人の探し方
一般的なのはハローワークを利用した求人探しですが、プラチナナースの求人は現役世代の求人よりも少ないためすぐに見つかるとは限りません。ですが、看護師専門の転職サイトを利用すれば選択肢の幅が広がるため希望に合う求人を効率良く見つけることができます。
訪問看護ステーション
訪問看護ステーションは訪問看護を必要とする高齢者が利用する施設です。訪問看護ステーションから看護師が派遣され、高齢者の自宅や介護施設で療養上必要な介助や診察の補助を行います。
看護師の仕事は?
病気や障害を持った人が自分らしい日常生活を送れるように、病状や療養生活を看護師の視点でアセスメントし、適切なケアやアドバイスを行うのが訪問看護師の仕事です。ケアの内容は利用者によって異なりますが、カテーテルの交換やインシュリンの注射、点滴や血糖値の測定などが中心です。また、ケアは医師の指示のもと行われるため、利用者の健康状態をチェックし報告することも大事な仕事です。体温や血圧、脈拍、呼吸などを一通り調べて記録していきます。持病がある場合はその状態を確認します。もし、利用者が終末期を迎えているなら穏やかな最期が迎えられるように痛みをコントロールする処置を行います。
求められるスキル
在宅介護は訪問看護師だけではなく介護職員や理学療法士、作業療法士など様々な職種の人たちがチームを組んで必要なケアを行います。チームがまとまらなければ適切なケアはできないため、病院勤務ではあまり必要なかった調整力が求められます。
在宅介護の難しさを痛感したDさん
大きな病院で看護師のキャリアを積んできたDさんは定年後訪問看護ステーションに再就職しました。ケアの内容はあらかじめ決められており必要なケア以外は行わないため、1件あたりの訪問時間はそれほど長くありません。常勤の人で1日4~5件ほどです。ライフスタイルに合わせて働き方を選べるため、短時間勤務を希望していたDさんに合っているとして訪問看護ステーションを選びました。ですが、これまで大きな病院にしか勤務した経験がないDさんは在宅介護について知識があまりなく、どのようなものかは実際に働き始めるまで理解していなかったそうです。病院とは勝手が違うことも多く慣れるまで大変だったそうです。
プラチナナース向けの研修もある
在宅介護は今後需要が伸びる分野です。訪問看護師は今以上にニーズが高くなることが予想されますが、残念ながら需要を満たせるだけの訪問看護師がいません。人手不足なのでプラチナナースも採用されやすいのですが、知識が不足したまま再就職するとDさんのように働き始めてから力不足を実感してしまうことになります。そうならないためにも、事前にどのような知識や技術が必要か学んでおくことが大切です。プラチナナース向けの研修もあるので、自信がない人はぜひ参加してみましょう。
【大分県看護協会の取り組み】 大分県の看護協会が行っている、プラチナナース向けの研修です。介護保険の活用や対人スキルの向上など様々な内容の研修が用意されています。